2011.4 プノンペン事務所 浦田 富貴美

カンボジアの教育A 〜4つの教員養成校〜

 前号では、「小学校教員養成校」について紹介させて頂きました。今回は、「4つの教員養成校」について紹介させてもらいたいと思います。
 カンボジアには「教員養成校」は、4つあります。「高等学校教員養成校」、「中学校教員養成校」、「小学校教員養成校」、「幼稚園教員養成校」です。
 高校の先生になりたい学生は、まず4年生の大学でそれぞれの専門教科の勉強をし、その後、「高等学校教員養成校」(王立教育機関)で1年間教師としての資質を身につけ、晴れて教師になります。この高等学校教員養成校は、カンボジアに一つしかありません。やはり、かなりの高い倍率で受験をし、合格しなければ高校の先生になることはできません。
 中学校の教師になりたい場合は、高校を卒業後、「中学校教員養成校」を受験し、それぞれの専門教科を2年間学び、卒業後、晴れて中学校の先生となります。カンボジアには、6校あります。小学校の教師になる場合については前号でも書かせてもらいましたが、高校卒業、もしくは中学校卒業の学生が入学できます。カンボジアには、18校あります。
ASAC事務所近くにある幼稚園教員養成校
 幼稚園教員養成校も同じく高校を卒業した生徒が学びます(中学校卒業の学生は受験できません)が、こちらはカンボジアに一つしかありません。地方にいけば、小学校に付属した幼稚園等公立の幼稚園などがあります。しかし、私立の幼稚園はまだ少ないようです。プノンペン市内には、公立の幼稚園よりも、私立の幼稚園をたくさん見かけます。小さい頃から英語教育をさせたいと考えるカンボジア人の親が多いようです。
 私がJICAの青年海外協力隊員として活動していたコンポンチャム小学校教員養成校には、約30人の教官(先生)がいました。算数は3名、理科は2名、音楽は1名と、それぞれの教官が専門の教科を教えていきます。しかし、小学校教員養成校ですので、専門教科を勉強してきたのではなく、養成校に勤務してから校長の判断で教科を振り分けられます。私の関わっていた理科担当の40代の女の先生は、まず高校を卒業後、幼稚園教員養成校を卒業。その後、幼稚園の先生として1年間働いた後、「王立教員養成校」で数年間学び、その後、小学校教員養成校の教官になったそうです。当時は、現在と少しシステムが違ったようです。
 「教育は人なり」とは、よく聞く言葉です。教育は人間によって行われます。そう考えると、それぞれの養成校で学ぶ学生がよりよい教育を受け、カンボジアの次代を担う子どもたちによりよい教育を行ってくれることを願ってやみません。

クメール正月

 カンボジアでは、1年の中で一番暑い季節を迎えています。しかし、今年は、暑くなりきれないとの話を聞いています。世界的な異常気象の現れではないかとの話も耳にします。しかし、私にとっては、それでも真っ黄色に熟したマンゴーがたくさん食べられる一年の中で一番楽しみにしている季節でもあります。そんな中、4月14、15、16日にお正月を迎えます。つい最近、1月のインターナショナルのお正月を迎えたばかりですが、気持ちは、すっかり「お正月気分」です。