2012.2 プノンペン事務所 浦田 富貴美

カンボジアの空の橋

 カンボジアには、「空の橋」と呼ばれる橋が2つあります。日本で言う「高架道路」のことです。
 一つ目は、「スカイブリッジ」との名前でノロドム通り日本大使館の近く、ASAC事務所から車で5分のところにモニボン橋と交差する形で架かっています。二つ目は、今年の1月7日に開通したロシア通り、プノンペン大学の近くにある「7マカラ橋」(1月7日橋)です。この2つ目の橋は、空港側からは一つですが、その後途中で二つに分かれており、それぞれ違う道へ進むことができます。
7マカラ高架道路 左と右に分かれている
 そして、最近、プノンペン市役所が3つ目の高架道路の完成予想図を発表しました。三つ目となる高架道路は、インターコンチネンタルホテルの南側、モニレット通りのステンミエンチェイ橋の手前の大きな交差点です。この高架道路はチョウのような形をしており、交通の円滑化のため主道路から枝別れした道路が設けられるようです。
 7マカラ高架道路の竣工式で、フンセン首相も第3の高架道路が近く建設開始となると発表しました。発表によりますと、主道路建設を行う第1期工事は、工期18カ月、費用1,777万ドル。支道2本の建設を行う第2期工事は、工期8ヶ月、費用497万5,000ドルとなるそうです。(ニョニュム57号カンボジアの時事より)
 ここ数年プノンペン市内では、経済の発展に伴い車の量が増えました。仕事や勉強をするため田舎から出てくる若者も多く、人口密度もかなり高くなっています。現在、プノンペンの人口密度は、東京都と同じだとも聞きました。そのため、バイクと車の交通量が多く、通勤ラッシュの時間帯はかなりの渋滞を起こします。

 以前、ASAC運転手のソングリーが私に、「日本も同じように渋滞していますか。」と聞きました。そこで、私は東京の渋滞を思い浮かべましたが、確かに東京など都会では渋滞をしていますが、そういえば、高速道路や高架道路がたくさんあることも同時に思い浮かべました。そのため、「確かに日本も都会では渋滞しているけど、高架道路などがたくさんあるから、カンボジアよりましかもしれない。これから、カンボジアにも高架道路がもっとできると渋滞も緩和されるかもね。」と話していました。それが、どうやら現実になってきていることを実感します。
 カンボジアでも、こうして少しずつ道路や橋が整備されつつあります。しかし、そうした建設費は、つい最近の新聞の記事で、フンセン首相が今後の道路や橋の建設のために中国から、さらに五億万ドルのお金を借りたいとの意思を表明したことも読みました。まだまだ自力でインフラ整備をするのは難しいのも、カンボジアの現実です。