2014.6 プノンペン事務所 浦田 富貴美

カンボジアの小学校にコンピュータ教室!

 5月下旬に、カンボジア北西部パイリン市のサラクラウ小学校を訪問する機会がありました。
パイリン市内の入口
サラクラウ小学校のコンピュータ室
 パイリン市は、特別市(州と同等の扱い)に指定されています。カンボジアの第2の都市バッタンバン市から車で約1時間半。バッタンバンからの最初の道路は多少工事中の個所がありましたが、全体的にかなりよい状態で、思った以上にあっという間に到着できました。町の入口は、ちょうど山の谷間になっており、カンボジアの南部の町とは随分と違う印象を受けました。また、ちょうど雨が降ったこともありますが、とても涼しい感じを受けました。 タイとの国境に接しているため、タイからの物資の行き来も盛んな町ですが、観光客が訪れることは少ないようで、閑散とした町中でした。宿泊先のゲストハウスも、まともな宿がやっと1軒見つかった感じでした。
 カンボジア在住歴もうすぐ6年になりますが、私にとって初めてのパイリン市訪問でした。

 今回の訪問の目的は、ASAC創設20周年を記念しての学校訪問でした。学校に到着してみて、驚いたことがありました。それは、ASACが1999年に建設した校舎の1室に「コンピュータ室」があると言うのです。さっそく見せてもらうと、デスクトップ型のコンピュータが6台。どれもちゃんと使える状態とのことでした。その奥には、ミシンも数台ありましたが、こちらは、まだ教えられる先生がいなので、開始されていないそうです。コンピュータの授業は、カンボジアの小学校のカリキュラムに含まれていませんので、午前、午後の授業が終わった後に、一日に2時間設定されていました。(11:30-12:30, 4:30-5:30)3か月のコースで、一回のコースに12名を受け入れています。二人で1台を使うことになります。コンピュータのできる小学校の先生が教えてくれているようで、講習代は無料。4年前から順番に、子どもたちを学ばせているとのことでした。
 カンボジアでは、高校ですらコンピュータが数台ある程度で、中には壊れて使えない状態、でも修理費がなくてそのままという学校も少なくありません。最近、中学校で、「ぜひコンピュータ室を設置したい」という考えを持っている校長先生の話を聞きますが、これも、まだ先の話。今の学校の予算では、すぐに実現できる状況ではありません。そういった意味では、カンボジアの北西部の町の、しかも小学校にコンピュータ教室があることは、かなりの驚きでした。そういう話を他の学校でしていると、ASACのチーフエンジニアであるソッカーさんが、「きっと、タイ国境に接している地域なので、コンピュータがタイから安く手に入るのだろう。また、タイの小中学校では、コンピュータを小さい頃から教えているので、そういった影響もあるのかもしれない。」とのこと。その話に、納得させられました。