2014.12 プノンペン事務所 浦田 富貴美

デモンストレーション小中学校(コンポンチャム市内)


デモンストレーション学校の校門

コンピュータを学ぶ小学生( facebookより)
 先日、コンポンチャム市内にある州の教育局を尋ねる機会がありました。その際に、たまたま前を通りかかって、「ここはカンボジア?」と思ってしまうほど、とても整備された、きれいな公立の小中学校の校舎を見かけました。
 この学校は、『デモンストレーション学校』と呼ばれ、2014年1月30日に開校。NGOのKAPE1が、教育イノベーション(新しい活用、切り口)センターとして、もともとコンポンチャム州教員養成校の中に併設されていた付属小学校の校舎を改築。大きなガラス張りの窓が設置されたり、近代的な図書室やメディアルーム、理科実験室、コンピュータ室なども完備されたりした校舎へと生まれ変わりました。
 KAPEは現在、カンボジアの東部地方を中心に、基礎教育セクターで14種類の教育プログラムを展開。1999年の創設以来、障害を持つ子供を含む貧困層の子どもたちのためのアクセス、教育の質の向上に焦点を当てています。その中の一つが、「教育イノベーションセンター」です。
 私は、以前、この同じ敷地内にあるコンポンチャム州教員養成校で2008年からの2年間、お世話になりました。もちろん、その頃あった付属小学校にも時々教えに行ったり、


教育実習の様子を見に行ったりしていました。 その当時、生徒数は50名前後で、残念なことに周りの小学校に比べ、「とても人気のない学校」という印象でした。
 それが、今回、中学校も併設し、生徒数は400名以上。退学率も5%といい、他の学校の10数パーセントに比べると、かなりの低さ。「模範とされる学校」というだけあって、そういった点でもかなり期待される学校になっていると感じました。
 ただ、これはコンポンチャム州の州都である市内であり、電気・水道の整っている所であるからこそ、こういったコンピュータ等を取り入れた学習も可能だと思います。これが、農村奥地の無電化、水道設備のない地域であれば…。まだまだこういった校舎は、難しいのかもしれません。
 しかし、10年後、いや、20年後、カンボジアの公立学校のほとんどがあんな風になっているのかもしれないなと、想像しながら校舎を見学させてもらいました。

1:KAPE: Kampuchean Action for Primary Education
http://www.kapekh.org/