21 期識字事業後モニタリング(2 ヵ月後)

6 月 9 日に21期識字事業(2015 年 7 月〜2016 年 3 月)の元教師と元受講生を対象とし たモニタリングを、トモカエウ村とプノントイ村で行いました。 多くの受講生が、識字教室で学んだことにより識字知識を得ることができ、生活を向上 することができたと答えています。 そして、その知識を維持するために、各自が現在も 継続して勉強を続けています。しかしながら、その知識が経済的な向上には結びついて おらず、元受講生のほとんどが収入は識字教室受講前とほぼ変わらないと答えています。 養豚や養鶏、縫製などを学びたいという元受講生は多く、職業訓練を受ける機会を求めて います。 また、自らが教育を受けることで、教育の重要性に気づき、自分の子どもにも教育を受 けさせたいと考える元受講生が多くいました。 2015 年のトモカエウ村の 6 歳-17 歳の退学 率は 17%で 11 村あるトロップ地区の中で5番目に高いのですが、識字教室受講後に3名 の受講生が子どもを再度学校に通わせるようになったと答えています。 プノントイ村の識字教師だったソイ・ラウ先生は、ボランティアで非識字者に勉強を 教える予定があり、継続して村の非識字者を助けてくれています。

【モニタリング参加者】トモカエウ村 25 名中 14 名、プノントイ村 25 名中 15 名
1. 現在も勉強を継続して行っていますか?
   はい:全員(文字を書いたり、識字の教科書を読み返したりしています)

2. もっと学びたいと思いますか? 何を勉強したいですか?
   はい:トモカエウ村…全員、 プノントイ村…10 名
   ・養豚・養鶏・養魚・メイクアップ・稲作・穀物や野菜の育て方・縫製

3. 教育についてどう思いますか?
   識字教室を受講し、教育に対する考えは変わりましたか?
   ・教育はとても大事だと思うようになった。
   ・文字が読めるようになり、何かに書いてあることを理解できたり、情報を得たり、
    場所がわかるようになった。識字教育、特に文字が読めることはとても 大事なことだ。
   ・お金次第だが、子どもにはできる限り(高校や大学で)勉強して欲しいと思う ようになった。

4. 識字教室受講後に事業や新しい仕事や事業を始めましたか?
   はい:トモカエウ村…2 名(養豚・養鶏)、プノントイ村…0 名

5. 識字教室受講後に生活は向上しましたか?
   はい:トモカエウ村…全員、プノントイ村…8 名

6. どのように向上しましたか?
   ・知識が増え、コミュニケーションスキルがあがった。
   ・何かを販売・購入するとき、読み書き計算できるようになり、だまされないようになった。
   ・収入がいくらか計算できるようになった。

7. 収入は増えるようになりましたか?
    <トモカエウ村>はい:1名
   ・文字が読めるようになり、豚用の餌の表示が理解できるようになったことで、
    豚を早く成長させ、少量だが収入を増やすことができた。
    <プノントイ村>はい:0 名
   ・読み書き計算はできるようになったが、収入は以前と変わらない。

識字教室終了後の体験談発表会より

識字教室で学んだことによって生活を向上させることのできた先輩達の話を聞く体験 談発表会を開催しました。

その時の成功者への体験談インタビューです。

★ キムラン 45 歳(コンポンチャム州バティエイ郡トモカエウ村)

今、私は結婚式や他の式典で使用するスピーカーと装飾品を貸し出す仕事をしています。 識字教室に参加する以前私は 1 学年しか勉強していませんでしたが、識字教室に参加して から、私は読み書き計算が出来るようになりました。 購入が必要な物品を書き出したり 仕事上の支払いが出来るようになりました。 読み書きの知識は仕事をする上で、請求書を 確認したり、合計額を計算する時に大きな助けとなっています。

★ メウラム・ラン 32 歳(コンポンチャム州バティエイ郡ロンドムライ村)

私は自宅の庭先で小さな店を開いています。識字 教室に参加する以前、私は 2 学年までしか学んだこと がなく読み書き計算が全くできませんでした。 それで お客さんが店で借金をした時、その人の名前を書いて おくことができませんでした。又、仕入れ先から物品 を購入した後その合計額を計算する時、人に手伝って もらわなければなりませんでした。 でも、識字教室で 6 か月間勉強した後、読み書き計算ができるようになり これらのことを全部自分でできるようになりました。 1 ヶ月の収益の計算もできるようになりました。


〔メウラム・ランさんの店〕

ソーラーランタンの寄贈

2016 年 3 月 16 日にソーラーランタン 132 台をパナソニック株式会社より寄贈いただき ました。 今後、このソーラーランは数回に渡り、識字事業関係者に貸与していきます。 1巡目としまして、 4 月 25 日に第21期識字事業の受講生 50 名(トモカエウ村とプノント イ村のみ)と識字教師2名、識字監督、識字監督アシスタントの合計 54 名に2台ずつ合計 108 台を貸し出しました。 貸し出しているソーラーランタンは 8 月頃に回収して、2巡目 として第22期識字関係者に貸与していく予定です。 ソーラーランタンは、朝方や夜に 料理をしたり、食事をしたり、勉強したり、外に出かけたり、トイレに行ったり、蚊を 捕まえるために使用されており、持ち運びが良く便利だと喜ばれています。


〔プノントイ村受講生へ ランタン寄贈〕