トゥールベイン小学校増設、完成

ASAC支援によるコンポンチャム州コンポンシエム郡クラレア地区トゥールベイン村のトゥールベイン小学校の新校舎が7月1日に完成しました。 新校舎は2教室(1教室、1教員室兼図書室)です。




新校舎全体正面から

教員室の本棚(図書館と併用)




当校には517名の児童が学んでいましたが、同国教育省の基準を満たす校舎は1棟2教室、及び野外の教室一箇所しかありませんでした。 従って4年生までしか受け入れられず、5,6年生は7kmはなれたところに通わなければならず、遠距離であり国道沿いで大変危険ということで、 退学者が多い状況でした。 また図書室と教員室がありませんでした。 しかし本事業により、今まで野外で学んでいた4年生が屋根の下できちんと学べるようになり、5,6年生児童の問題を解消し、 安全な教育環境を確保することが期待されています。
又、大きな本棚が4つ設置され、8月9日、386冊の図書を贈呈いたしました。 本を長く大切に使ってもらうため、生徒数名と村の人たちに本にカバーをかける方法をASACスタッフが指導しました。 そして1,2年生に新しい図書の読み聞かせをし、3,4年生には新しい図書が届いての感想や本に関する質疑応答などを行いました。
又、校長先生が村人たちを集めて、図書館が新しくでき図書が揃ったので子供たちの為、 自分の為に図書館に本を読みにくるように呼びかけていました。今回の図書寄贈によって、子供たちやその親、 村民たちの読書への興味を駆り立て、村民の識字率向上、教育レベルの向上に貢献することが期待できます。

第22期識字事業 JICS 支援事業

この非識字率を下げるべく、熱意のある優秀な先生方を今回も募集し、4名の男性の先生方が決まりました。内2名は以前の識字教師経験者です。

*Mr.Song Chan 21期識字教師。熱いハートの持ち主で生徒には厳しい(?)と当人は言っていました。前期の経験を更に生かしてもらえそうです。
*Mr.Duch Punlork 2年前の識字教師経験者。現在小学校4年生の先生をしていて経験豊富。冷静な印象のある先生。
*Mr.Oeun Chy 今回識字教師として始めての挑戦をする先生。大学に行きながらも小学校の先生を続け苦学生でありながら、識字教育に対する思いはとても大きく期待の新人。
*Mr.Srem Srew 今回識字教師として始めての挑戦をする、20代の若手先生。教師としての経験はないながら、やる気の真剣さは人一倍もっています。

教師トレーニング開講式
地区の教育長や各村の代表の方たちを迎えて8月16日に22期識字教師トレーニングの開講式が執り行われました。 新しい先生2名が式に参加し、これから21日間のトレーニングが始まります。経験者の2名は最後の3日間のみトレーニングに参加します。 トレーニング講師は識字監督のブンペイン氏です。教師は新しい文具を受け取り、これから持てる力を最大限に発揮して、 トレーニングにのぞむと約束してくれました。


(Mr.Oeun Chy 左手前、 Mr.Srem Srew 左奥)


◆21期事業識字教室修了生による「初めての手紙」

JICS支援による21期識字事業は3月末に終了しましたが、識字教室参加者は教室に参加した後、読み書き計算が出来るようになり、 以前は書くことができなかった手紙を「初めての手紙」と題して書きました。その中から7名分の手紙を紹介いたします:
尚、本事業ではパナソニック支援によりソーラーランタンが全生徒に提供されました。

1.日本のASAC の識字教室に参加できて私は今とても幸せです。ASACは私に知識を与えてくれて、私は本が読めるようになりました。不衛生が引き起こす悪い面についても知ることができました。トイレを使用しないことは腸チフス、下痢といった病気や、その他の不健康を引き起こします。日本のASACに感謝し、ASACが健全で好運を得、永遠に発展していくことを願っています。ありがとうございましたASAC。支援者であるパナソニック、JICSにお礼を言います。

2.私に読み書き計算を教えてくれたASAC に感謝しています。私は販売業をしており、お客が物品を購入した時その人たちの名前を書くことができるようになりました。支援者の方々の常なる好運と末永い人生を祈願いたします。

3.カンボジアでは、裕福家庭でも貧困家庭でも、家庭内暴力が生じている家族がまだあります。これらの中で、犠牲者の殆どは女性です。私は識字教室の生徒で、私たちに本、ノート、ペン、チョークといった教材を提供してくれたASACに心から感謝しています。

4.カンボジアには人身売買の犠牲になっている女性と子供たちがいます。私たちは皆、この犯罪行為についてもっと理解しなければなりません。これを無くすため私たちは皆、行政と協力すべきです。私は識字生徒で、この識字教室を開催してくれたASACに感謝しています。私に知識を与えてくれてありがとうございました。

5.日々の生活において、全ての人は常に近所の人と関連し合い、人が、病気、緊急事態、危険に陥った時は互いに助け合わなければなりません。私は識字教室の生徒で、私たちが知識を得られるようにこの識字教室を開催してくれたASAC に感謝しています。

6.地雷は全人類、動物の命を破壊、殺害する危険な武器です。私たちは地雷に寄り付かないようにしなければなりません。識字教室で私はこれを学びました。最後に支援者の方々の常なる好運をお祈りいたします。

7.6か月間学んだ後、私は本の中に書かれていた、キノコの栽培についてより理解できるようになりました。ASACが教師と識字教室を提供してくれて、学ぶことができ私はとても幸せに感じています。又、ペン、本、ソーラーランタン、なども得ました。私は心から感謝しASAC の末永い健全な発展を祈願しています。