2008.4.1
眞野 ちひろ(プノンペン事務所)

交通事故のご報告

 去年、このカンボジア便りで「カンボジアは交通事故が多い」と書きましたが、ついにASAC調整員みずからがその経験者となってしまいました。以下は事故の報告です。

 2月20日、カンボジアの地方の小学校へ視察に向かう途中、車が道の真ん中にあいた大穴をよけきれずに急ブレーキの末横転。そのまま車は上下一回転して道路脇の乾季の田んぼに落ちました。事故当日は、ASACの運転手が病気で自宅療養中だったため代わりのレンタカーでした。
そのレンタカー運転手が無謀にも未舗装道路を時速80km以上で走ったために起きた自損事故でした。車に乗っていた4人の中で私眞野が腰を打って一番重症で、車からは何とか出たものの、痛みに堪えきれず田んぼの中にうずくまってしまいました。  その後、郡の教育課の方の助けも借りて州都の病院へ運ばれ、救助ヘリの到着を待ちました。ヘリコプターは州立競技場に着陸し、大勢の野次馬クメール人が見守るなか、私は生まれて初めてのヘリコプターに乗り込みました。プノンペンの病院では「骨に以上なし」と診断され一度は自宅に戻ったのですが、やはり痛いと訴えたところ隣国タイのバンコクの病院で念のため診てもらうことになり、検査の結果、なんと腰椎圧迫骨折と診断され1ヶ月の入院となってしまいました。
 しかし幸いにもASACが海外旅行傷害保険(年間約11万円)に私を入れてくれていたおかげで、数百万円の治療費は問題なく出せました。また、バンコクの病院はホテルのようで、個室にはテレビ、インターネット、ソファ、洗面所、シャワー、冷蔵庫と何でもあり、食事も豪華(日本食)で医療スタッフも充実しており、これまた生まれて初めての入院生活も思いのほかストレスはありませんでした。最初はベッドから動けなかったのですが、リハビリを続けた結果、退院するころには「コルセット」という器具を体につけて普通に生活できるまでになりました。
 プノンペンに戻ってきた今は、午前中だけ事務所に出て、午後は自宅で腰の様子をみながら仕事をしています。大事故でしたが、このとおり死なずに大好きなカンボジアに戻れましたので、本当に救われたと思っています。また、事故のおかげで自分が暮らす国の医療事情について多くの知識を得ましたし、病気や障害を持つ人の気持ちもよく分かったので、悪くはなかったと前向きにとらえています。事故直後から助けていただいたり励まして下さったりした多くの方々にも心から御礼申し上げます。

 ところで、実は昨年10月にも、ASACのカンボジア人スタッフが1名交通事故で大怪我をしていました(勤務時間外でしたが)。プノンペン事務所のスタッフ5人のうち2人が交通事故に遭ったということで、打率4割。恐ろしい国です。なお、今回の事故の原因はもちろん運転手にありますが、私もスピードの出しすぎを注意できたでしょうし、そもそもシートベルトが壊れた車には乗るべきではなかったと反省しています。事故の多い国にいるとはいえ、このようなことで再び皆さまにご心配をおかけしないよう、気を引き締めてまいります。