2009.10
プノンペン事務所 下地 美歩子

 皆さん、はじめまして。眞野調整員が産休に入られたので、その代わりをASACプノンペン事務所にて務めております、下地 美歩子(しもじ みほこ)と申します。よろしくお願いいたします。

自己紹介

 大学を卒業後、地元沖縄で高校の教員をしておりました。そのなかで、地球上で起こっている諸問題について考える「開発教育」と出会い、授業に取り入れ実践していくなかで、実際に開発の現場で働いてみたいという思いが膨らみました。その後、(財)おきなわ女性財団勤務等を経て、先月よりASACカンボジア事務所調整員として赴任することになりました。

カンボジアの印象

ノロドムラナリット中学校で
折り紙をする生徒たちと(右端)

 出身地・沖縄に似ているというのが第一印象です。食事に関しては、タイ、ベトナム、中国と近隣の国々の影響を受けているため使用する食材、調味料が多様で飽きません。味付けも比較的マイルドなので日本人好みではないかと思います。沖縄も琉球王国時代に中国、タイ、ベトナム、マレーシアなどの国々と交易をしていた時代があり、食文化も大きな影響を受けました。カンボジアの市場では、沖縄でもよく食べられている、ゴーヤー(苦瓜)、ウンチェーバー(空芯菜)、ナーベラー(へちま)等を目にします。また、軒先でブーゲンビリアが咲いている様子などを見かけると故郷を感じ、ほっとする瞬間でもあります。 最もよく似ているのは、南国気質の人柄でしょうか? カンボジアの人はあまり細かいことは気にせず大らか、温厚で人懐っこいところなど沖縄の人によく似ています。

ASACでのお仕事

 多くの人の力を借りながら1ヶ月が過ぎました。新しい環境で日々、業務に奮闘していますが、念願だった途上国における教育支援に携わることができ、充実感でいっぱいです。
 先日、コンポンチャム州バティエイ郡にてASACが実施する識字教室を視察しました。 定員をオーバーした、たくさんの生徒が教室に集まり、真剣な表情で学習に取り組んでいました。参加者の多くは女性で、なかにはお腹の大きな女性もいます。生徒は皆、先生の話にじっと耳を傾け、質問に対してすかさず手を挙げ答えるなど大変意欲的でした。
 ASACの識字教室で使用されているテキストはUNICEFが作成したもので、文字を学習する過程で、算数や保健等の知識が一緒に学べるよう工夫されています。前述した通り参加者は女性が多いため、病気に対する正しい知識と予防法を学ぶことは、高い乳幼児死亡率を減らすことにつながりますし、文字が読めることで情報量が格段に増え、人身売買や性的搾取、暴力といった問題を未然に防ぐことができます。今まで学ぶ機会が少なかった女性がこうして教育を受けることにより、女性と子どもを取り巻く環境の改善が期待できます。
 カンボジアが発展していくためには、将来この国を担っていく人材を育成することが最重要課題です。識字教室で学ぶことで、子どもを持つ親が教育の重要性を認識し、全ての子どもが教育を受けられる社会に近づくよう、ASACの活動を通して尽力したいと思います。