2008年度浦安ロータリークラブの支援による
識字事業の実施状況

【事業地】

コンポンチャム州 バティエイ郡 タンクロサン地区:
ボンベン村  (1クラス)
クロダ村  (2クラス)
スドックトム村  (1クラス)

【教師トレーニング】


識字教師トレーニングコースの開講式で司会する識字監督者ブンペイン氏
 浦安ロータリークラブの支援を受けて実施する今年の識字教室の事業がコンポンチャム州タンクロサン地区で始まりました。まずは識字教師のトレーニングを行い、9月〜2009年2月にかけて識字教室を開きます。
 タンクロサン地区は、この6月までボランティア貯金の配分金の支援を受けて識字事業行っていたチュバアンポー地区の近くにあります。村の識字率を高めたい、と地区長を中心に熱心に郡教育委員会へ実施を要請してきていました。

(2008年8月21日発行の会報誌サバイ91号に掲載)

【第14回識字教室開講】

 タンクロサン地区の4村の100名を対象として6か月間の識字教育が始まりました。
 2村では子供の割合が大変多くて驚かされましたが、みな中途退学して妹や弟の世話、親の農作業の手伝いなどをせざるを得なかったという事情がありました。以前覚えたことを忘れないように勉強して、いずれ学校に復帰したいと願っています。本来復学を促す措置は政府が行うべきですが、今回は状況により識字教室に受け入れることにしました。(「カンボジア便り」に関連記事

(2008年10月15日発行の会報誌サバイ92号に掲載)

【識字教室終了】

 第14回目の識字事業が終了しました。
 本事業はボンベン村、クロダA村 、クロダB村、スドックトム村で開催され、2008年9月〜2009年3月まで識字教室開催、その後2ヶ月生活日誌記録指導などを行いました。参加者は各クラス約25名、全体で111名、80%が女性でした。

【事業の成果】

修了式でドナーとASACに感謝の言葉を述べる識字監督者
 6ヶ月間の識字教室の開催期間中は、道路の補修やゴミ拾いといった地域貢献活動も行いました。生徒たちに行う機会の少ない社会的な共同活動を体験してもらうと同時に、村内に識字教室の活動を認知・浸透させる効果があります。
 4冊のテキストを使って段階的に学んだあと、コース終了時には92%の生徒が試験に合格し、修了証書を手にすることができました。
 今回の事業では、生徒が覚えたことを忘れないように教室終了後のアフターケアに力を入れました。生徒はコース後半から生活日誌を記録しますが、教室が終わっても継続して記録できるよう教師が2ヶ月間定期的に指導しました。また修了した全員に希望する本(農業、宗教、美容など)を配布しました。

修了式で感謝の言葉を述べる生徒
妊婦さんですが無事修了できました
 この教室終了後2ヶ月間の間に、読み書きをする機会のあった生徒は、毎日が約20%、週3〜4回が約50%、週1〜2回が約20%程度です。全く読み書きする機会のない生徒が約5%いることは、考えさせられます。
 また、配布した本を読むこと、生徒同士で本を交換し合って読むこと、生活日誌を記録することを通じて、読む力が着実に増えることもわかりました。
 村の暮らしの中で、日常的に読み書きする機会を増やしていければ、教室で学んだことをより確かなものにしていけると思われます。

 生徒たちはコースを修了して読み書き計算ができるようになったことを喜んでいます。これからの生活に大いに役立てて欲しいと願います。

【生徒の“初めての手紙”】
 ポーン ピン(15歳 男性) 私は6ヶ月間の教育を受けて、マラリアが蚊によって引起される病気だということがわかりました。もしマラリアにかかったらすぐ医者にかからなければなりません。

 ピア マッ(15歳 女性) 私はこれまで病気で死んだ鶏、豚、牛などの肉を食べてきました。でも勉強してから、そのような肉を食べると病気になることがあるのがわかりました。また、病気になった動物は、健康な動物から引き離す必要があります。

(2009年6月24日発行の会報誌サバイ96号に掲載)