2013年度アジア生協協力基金の助成による事業
識字教育及び識字教師の育成
[カンボジア]

【事業地】

コンポンチャム州 バティエイ郡
トロップ地区:
トロップ村  (1クラス)
ポールッセイ村  (1クラス)
トムプロン村  (1クラス)
プノントゥイ  (1クラス)

 内戦時代最後までクメールルージュ兵士が住み、大きな被害を受けた地域です。洪水被害も多く村民は貧困。小学校を途中で止め、その後復学できず非識字者になった成人が多い。

【第19期識字事業開始】

ポールッセイ村
ソーラーランタンを充電する
前回識字教室の生徒の家
 アジア生協協力基金支援による、第19期識字事業を6月に開始しました。
 事業地はコンポンチャム州バティエイ郡トロップ地区にあるトロップ村、ポールッセイ村、トムプロン村、プノントゥイ村の4村、対象人数は4クラス100名です。教室は8月に開始しますが、地元関係省庁との打ち合わせ、教師選出その他の準備が行われています。トロップ地区では18期事業でも教室を開講しましたが、遠隔地で非識字者が多く、教室開講の要請が強い地域です。
 本事業ではアジア生協協力基金に加え、富士ゼロックス端数倶楽部及び(株)富士ゼロックスからの寄附金を充当させていただきます。

(2013年6月26日発行の会報誌サバイ120号に掲載)

【第19期識字教室開講】

喜びにあふれた生徒さんたち
 8月15日にコンポンチャム州バティエイ郡トロップ地区のポールッセイ小学校とトロップ小学校で2クラスずつ合同の開講式を行いました。
 先生方に教材、生徒さんたちに文具を渡した後、パナソニックから提供を受けたソーラーランタンの使い方の説明をし、「大切に使い返却する」との念書と引き換えに全員にランタンを渡しました。皆さんまだ字が書けないので、指にインクをつけて念書に押印してもらいます。
 式の間に生徒さんの携帯電話の着信音が鳴るという、これまでなかったことが起こりました。文明の利器は貧しい人々にも着実に広がっていますが、これだけ多くの人々がまだ読み書きできないでいるというギャップに改めて驚かされます

(2013年8月28日発行の会報誌サバイ121号に掲載)

【識字教室実施中の様子】

 アジア生協協力基金、富士ゼロックス端数倶楽部・(株)富士ゼロックスからの寄附金により、コンポンチャム州バティエイ郡トロップ地区内の4村で100名を対象に事業を行っています。生徒はほぼ全員女性です、教室は8月に開講し、月曜から土曜まで、毎日夕方6時から2時間行われています。タイや遠方に出稼ぎに行く、工場で働く、田の仕事で多忙、などの理由で、クラスにより2名〜6名止めた生徒が出ましたが、直ぐに新しい生徒が入り、順調に進められています。

(2013年10月23日発行の会報誌サバイ122号に掲載)

【パナソニックから再びソーラーランタンの寄贈】

 12月4日にASACのプノンペン事務所で、パナソニック株式会社から2回目、132台のソーラーランタンの提供を受けました。
 これらのソーラーランタンは、今行われている第19期の識字教室の生徒さん、先生に貸し出しを行います。生徒さんの教室への往復、家庭学習、先生の授業準備に使われることはもちろんですが、子どもたちの学校の宿題や家事などの場も明るく照らします。

ソーラーランタン10万台プロジェクト
カンボジア:農村部での識字率アップに貢献
は、以下のサイトをご覧ください。
http://panasonic.net/sustainability/jp/lantern/2013/10/2.html

(2013年12月27日発行の会報誌サバイ123号に掲載)

【成功者インタビュー】

 トロップ地区に住む2人のもと生徒から、新しく商売を始めた話し、鶏を飼い始めた話しを聞きました。

 トゥコウ村のトウイ・ヒアンさんは、「教室に参加するまで私は読み書き、特に計算ができませんでした。ASACの識字教室を修了して、私はお客さんの名前を読んだり書いたりできるようになったので、夫と家で仕事を始めることにしました。お金の計算や利益を計算することができるようになりました。今はバッテリーの充電を行いその利益で家族を養っています。
 
 トロップ村のセン・イムさんは、「2012−2013年の識字教室に参加して、読み書き、計算ができるようになりました。コース修了時にASACは私たちに野菜栽培、家畜の飼育などに関した役に立つ本を提供してくれました。私は50羽の鶏を飼う計画を立てました。4ヶ月間餌を与えると、鶏は市場で売ることができます。鶏が売れたら、そのお金を家族に分け与えて、節約して、次回は鶏の数をもっと増やしたいと思います。」と語りました。

(2013年12月27日発行の会報誌サバイ123号に掲載) 詳細はこちら

【第19期識字クラス閉講】

充電の商売について話を聞く参加者
 アジア生協協力基金の支援により実施していた第19期の識字事業は、特にトラブルもなく順調に推移し、2月20日にポールセイ村とトンプロン村で2クラスずつの閉講式を行いました。参加者は半年間の苦労を乗り越えて勉強を続け、各会場はこの日を迎えた喜びに満ちていました。
 来賓あいさつの後、生徒代表が感謝のメッセージを読み上げ、成績優秀者にはTシャツがプレゼントされました。そして全員に修了証書と各人の希望分野の本が手渡されました。本には今後も読み書きを続けてほしいというASACの願いが込められています。
 続いてNEWSサバイ前号で一部紹介した、成功者による体験談・交流会を行いました。初め話者ははずかしがっていましたが、参加者から質問が出ると収益や問題解決などについて具体的に答えていました。飼育している家畜の病気は最も困難な問題の一つですが、村に獣医がいないので、手探り状態であることもわかりました。

(2014年2月26日発行の会報誌サバイ124号に掲載)