2014年度BNPパリバ・グループ寄付金 および
世界の人びとのためのJICA基金 による事業
カンボジア識字教室の開催と
生活向上のための体験談交流会の実施

【事業地】

コンポンチャム州 バティエイ郡
トロップ地区:
トモーカエウ村  (1クラス)
トマイ村  (1クラス)
ルーンドムライ村  (1クラス)
カンポート村  (1クラス)

 内戦時代最後までクメールルージュ兵士が住み、大きな被害を受けた地域です。洪水被害も多く村民は貧困。小学校を途中で止め、その後復学できず非識字者になった成人が多い。

【第20期識字事業開始】


開講式で ソーラーランタンを前に
 第20期識字事業は、コンポンチャム州バティエイ郡トロップ地区にあるトモーカエウ村、トマイ村、ルーンドムライ村、カンポート村の4村にて非識字者100名を対象に行われています。
 教室開催に先立ち、BNPパリバ・グループの支援により教師トレーニングが8月25日から3週間にわたって行われ、教師は成人非識字者に教えるに際して配慮すべきこと、農村部発展の必要性等について学びました。
 教室は10月31日開講し来年4月まで6か月間、仕事の終わった夕方6時から8時まで開催されます。この事業は「世界の人びとのためのJICA基金」の支援により実施されます。
 受講生は100名、内92名が女性です。小さな子供を連れて来る人もいて、その子供たちの扱いに困った先生もいましたが、1カ月半経ち、受講生は文字の読み書きが出来るようになってきました。教師は受講生や地方行政と友好な関係を築き、欠席する人もあまり無く教室は順調に開催されています。受講生や教室にはパナソニック提供によるソーラーランタンが貸与されています。

(2014年12月24日発行の会報誌サバイ129号に掲載)

【パナソニックから再びソーラーランタンの寄贈】

 11月12日にパナソニック株式会社から3回目、132台のソーラーランタンの提供を受けました。
 11月末に第20期の識字教室の受講生、先生に貸し出しを行いました。受講生の教室への往復、家庭学習、家事、先生の授業準備、子どもたちの学校の宿題などに使用されます。


新しいランタンを貸出し

小黒板で文字を書く練習

ソーラーランタン10万台プロジェクト
【Voice】寄贈団体からの便り〜ASACカンボジアに学校を贈る会〜
は以下のサイトをご覧ください。
http://panasonic.net/sustainability/jp/lantern/2014/12/voice_asac.html

【識字教室視察】

 11月、2月に教室を視察した時の様子です。視察に合わせて昼間に開催していただきました。

指名されて文字を読みあげる受講生

小黒板に文字を書いた受講生

【体験談発表交流会】

 3月26日に、トロップ地区に住む前年度ASACの識字教室の受講者で、学んだ知識を生かして新たな取り組みを始めた人にその体験談を発表していただきました。
 
 アン エムさんさんは、「以前はお客が店で後払いにする時その人の名前を書くことができなかったり、市場で買い物をした後合計額の計算できず困っていましたが、6か月間識字教室で勉強した後自分でできるようになりました。今は豚、魚の養殖、殺虫剤、ガソリンの販売をして毎日5〜7.5ドルの利益があります。」と語りました。
 
 カー スレイマオさんは、「教室に参加してから読み書き計算ができるようになり、家計の収支の記載ができるようになりました。そればかりでなく、教室が終了した時ASACが贈呈してくれた養鶏の本を読んだことで、養鶏の方法を知ることができました。これらの知識を得たことで、私は家族のために何かを始めなければ、と思うようになり、夫と相談し、2人で養鶏と絹織物を始めました。」と語りました。

体験談を発表するスレイマオさん

熱心に話を聞く受講生

【第20期識字クラス閉講】

 JICAの支援でコンポンチャム州バティエイ郡トロップ地区で行われた識字事業は無事終了し、4月30日に閉講式が行われました。事業は 4村にて 100人を対象に開始し、最後まで学習し最終試験を受けた受講生の数は 97人、試験合格者は 91人でした。
 本事業についての感想を、閉講式でのトロップ地区地区長のスピーチから紹介します。

地区長のスピーチ
 
 「6か月間のコースを終えて、皆さんが今後村や地区で良きリーダーになり、少なくとも家庭を良く管理し、家族を導くのに必要な十分な能力を得たと期待しています。今我が国は発展の為に人材育成が必要とされています。教育は男性のみでなく女性にも求められます。識字受講生のみなさん、学んだ読み書き計算を忘れないようにこれからも学習を続けて下さい。皆さんが日々忙しいことは分かっています。でも、毎日読み書き計算の時間を少し取って下さい。この地区でこれからも識字教室を開催してくれるようASACに要望します。」